リフレ心理学

アイディアは移動距離に比例する

「アイディアは移動距離に比例する」という言葉があります。雰囲気で「色んな所へ行けば色んな刺激を受けて面白い人になれるのかなー」と思うことはあるでしょう。

移動距離が増えるということは、移動時間も増えるということ。時間をかければアイデアが出るのであれば、移動を伴わなくてもアイデアは出ます。

どうして「移動」が必要なのか、積極的な観点と消極的な観点から考えてみました。

積極的な観点としては、例にあげた「刺激を受ける」があります。

移動距離が増えれば増えるほど、日常の場所から遠ざかっていきます。今まで自分の身体に馴染んでいたものと違う刺激を受けるようになります。

四季折々の魅力に溢れた北海道に行けば真夏でも寒さを感じ、旭川のような大自然を堪能できます。

バリ島に行けば、バリアンの凄さに気づき、遊びまわっている陽気な住民、珍しいゴハンに出会えます。

知らなかったことをリアルに体験すること、この刺激が受けられるのは移動距離が影響してくるでしょう。

気候や文化の違い、自分自身が出会う人。それによって、新鮮な刺激を受けられる。刺激を受ける。

今まで点と点で存在していた思考をつなげてくれるエッセンスが落ちているかもしれない。それは日常生活では気付かなかったものではないでしょうか。

移動距離に比例して、刺激を受ける量も比例する。よってアイデアも比例してくると考えられます。

消極的な観点としては「思考の整理」ができます。

例えば、新幹線に2時間乗ることがあったら、随分と行動が制限されます。

新幹線でスマホを触ることができても、それは触りたくてしているのではなく、時間が余っているから、なんとなく暇つぶしのツール。

飛行機に乗ったら映画を観ます。

つまり、移動中は暇なんです。ぼーっと車窓を眺めたり、眠ることも。

その状態が、思考整理になります。

例えば、車窓を眺めていて通過した駅名を見て

銀河鉄道999による哲郎の旅は「人間とは何者か?」を、知るための旅です。
便利で永遠を手にする機械の身体を得る代わりに、
失うものは何なのか?を知って行きます。

限りある人生だからこそ、
人はもがき、苦しみます。その必死さこそが、
人の心を温かくする事を知ります。

この電車が向かう先にあるバンジージャンプ。

バンジージャンプは危険なスポーツです。旅行会社HISでは「マカオタワーでバンジーがしたい」と依頼があってもツアーを案内しません。

何のためらいもなくバンジーを飛べるのか。もしこれで人生が終わったとしても大満足できるほど今を楽しく生きれているか。自問自答しながら電車に揺られます。

いつの間にか、ふっと自分の世界に入り込んでしまうのは、移動中によくある感覚なんですね。いつの間にか頭の中が迷子になっているような。

ときおり、気になる建物や、キレイな水平線が見えると、現実に引き戻されるのですが。

その「ぼーっ」とする時間が生まれるのも移動中のことでしょう。

移動することにより、「刺激を受ける」「思考の整理」両面の効果があります。

移動中にバシバシ刺激を受けることで、新しいアイデアが出てくることもあるし、アイデア同士がつながることがある。

少し気を抜いて、リラックスモードにしていると、頭が迷子になっていったり、突然アイデアが降ってくることがある。

今までの自分と、身の回りの環境と比べながら、あーでもない、こーでもないと考えるのもアリだし、考えることを止めて流れに身を任せることもアリ。

これからも世界中を冒険しよう!

-リフレ心理学